マジLOVEキングダムでうた☆プリにはまった

長年オタクをやってきて、もちろん大人気ジャンルうた☆プリ様の存在は存じ上げていたけど、ピンと来なくて見なかった。そうこうしているうちにどんどんシリーズが展開して新規参入の敷居が高くなってる気がして、他に面白いコンテンツは山ほどあるし、で通ってこなかった。

 

先月くらいから「入国」って言葉をTLでしばしば目にするようになった。フォローしてる二字創作垢の神々がうた☆プリネタを投稿するようになった。うた☆プリ完全新規で入国して緑川キャラに落ちた人のレポ漫画がRTで回ってきた。 マジLOVEキングダムっていう映画なのか。映画を見ることを入国っていうのか。そういやうた☆プリってCV緑川のメガネがいるんだよな、3人で歌ってて、ドラゴンが出てきて炎を吐いて客席を燃やす敵キャラ。大昔にニコニコでライブ動画をみて、かっこいいなあと思って少し調べたけど、出番が全然ないみたいでふーんと思って離れた。そうだ、あのメガネうた☆プリじゃん、映画にもいるんだ。ふーん。

腰が重いオタクなのでまたそこで終わりそうになったが、ありがたいことに友人が誘ってくれ、メガネしか前知識のない状態で入国。

 

落ちた。

 

作品としてすげー!と思ったし、普通に鳳瑛一(緑川)に落ちた。それが月曜で、その夜のうちに何曲か買ってダウロードして、火曜は仕事だったけど一日中うた☆プリの曲が聞きたくてしかたねー!な気持ち。これはもう完全に落ちてる。

 

6月公開ですでに8月中旬、スクリーンはどんどん減っている。そして週後半は台風だし週末はSS席で雪組観劇♪ 今行くしかない(真顔)。

 

というわけで水曜日に定時ダッシュで開始時間ぎりぎりに2回目の入国。あんなに急いだの久しぶり。

 

2回目、やはり良かった。良いものは良い。1回目を見た後にネットでキャラの背景とかエピソードを猛然と調べてキャラが頭に入っているし、曲も抑えてるからより楽しめる。楽しいなオイ。

 

 

まず演出。リアルなライブ形式でMCとか入ると聞いてはいたが、すごいぞ(語彙力)

 

CGキャラクター

歌とダンスのシーンはおおむねCGキャラで動かしているんだけど、いまCGってこんなレベルに達してるの?画像の美しさじゃなくて、人間の動きを繊細に生き生きと付けてることに驚いた。そりゃディズニーだのピクサーだのがすごいお金をかければ出来るのは知ってる。アニメよく知らないけど、製作費がそれらと比べたら限られてるであろう国内アニメでここまで出来るの?てかやるの?本物のアイドルがステージで動いてるみたいなリアリティがある。18人もキャラがいて、常時画面に何人も何人も映っているのに、棒立ちになってる瞬間がない。しかも一つ一つの動きにキャラクターの個性が出てる。

 

たとえば鳳瑛一はカメラに抜かれるとパフォーマンスしながらでもカメラ目線でねっとりファンサしてくる。投げキスとか濃いめのやつ。でも弟の鳳瑛二は手を振るくらいのあっさりしたファンサで、すぐにカメラから目をそらしてパフォーマンスに戻る。あ~、あるある。スターによってこういう違い、あるある。わかりみ。

たとえば可愛いダンスを踊るとき、普段からキュートな芸風のナギはポイントを心得た踊り方だけど、普段可愛い芸風ではない翔のダンスはちょっとぎこちないし、不思議系の性格の天草はなんかロボットダンスみたいで笑いをさそう。同じ振りでも、ダンスの表現がキャラクターによって全然違う。

たとえばカルナイの4人が同じフレーズを謳ってるときのパフォーマンス。歌に力が入るとうつむき気味になる蘭丸、上を向いて歌いあげるカミュ。姿勢、手の表現、動きに個性がある。一言でいえば「マイクを片手で持って並んで歌う」だけのシーンなのに、一人一人のモーションの作りこみ加減が鬼。

メインで映ってるとこだけじゃなくて、バックでリズムとってたり、サブステージからメインステージに移動したりの、さりげないシーンの動き方もキャラによって違う。大勢が映って動いている場面で、ある一人の目線がカメラを探して一瞬だけ泳ぐ、みたいなものすごく細かい演出が随所にある。いったいなにが演出家をここまでさせるんだ?演出家は変態なのか?ありがとう。

 

舞台演出

アイドルライブには詳しくないんだけど、実際にありそうで、やれそうで、しかし夢(物理法則の破壊)を盛り込んだ匙加減が絶妙。天才かよ。ここ数年キンプリを追っかけているので、アイドルライブといえば物理法則を無視した超展開になるのがデフォみたいな脳になっていたんですよね。それで入国してみたらステージのお城やスタジアムが動きそうにないかちっとした綺麗なCG。てことはステージがダイナミックに変わることはないんだな、リアル路線らしいからそれもそうか(※キンプリではライブ中にスタジアムが破壊&再建されたりする)、ちょと物足らないかも~とか思ってたんですよね。

 

90分後に悔い改めた。

 

「リアル」のレベルがめちゃくちゃ高い。上で書いたCGキャラの動きもだし、舞台演出も。まず舞台進行がリアル。メインステージのパフォーマンスが終わって照明が落ちた瞬間、サブステージで始まる別のグループのパフォーマンス。MC中に次の場面のために抜けるメンバー。前の場面で焚いたスモークに投影される次の場面の演出映像。リアル。せり上がりとか宙づりとかアームでウィーンって人を乗せるやつとかスモークとか水とか炎とか、みたことある、どうやって動かしているのか想像できる舞台装置。

 

ドーム公演じゃん!行ったことないけどドーム公演にいま私来てる!

 

リアル路線とはいえ物理法則は破壊するんだけど、その匙加減が絶妙。せり上がりがめちゃくちゃ高かったり、吊り下げ型のステージが動き回ったり、なのに安全ベルトとか柵はなかったり、ドームの天井全面がLEDビジョンになったり、バルーン的なものが空中に出現したり。でも、キャラクターのふるまいや舞台進行のリアリティとの距離の取り方が絶妙で、本当に客席からこういうステージを見せてもらっている気持ちになる。この洗脳の匙加減。天才かよ。

 

音響、照明、衣装もほめるとこが多すぎるんだけど、特にカメラワーク。現実には不可能なアングルからバンバンかましてくれて、動きがあってそれでいて見やすくて、全部のキャラの見せ場をしっかり見せてくれる。絵コンテ切った人、ありがとう。あなたは天才。

 

で、鳳瑛一ですよ。
少女革命ウテナの黒薔薇編の芝居に泣いた頃からCV緑川に弱い。しかも鳳瑛一、嫌味なセクシーメガネキャラかと思いきや、明るくて前向きで愛情豊かで天然でぼんくらでかなり愉快なセクシーメガネキャラだった。あの長身の派手顔美形からグリリバ声でくり出されるあの性格、ユニットのフロントマンとして圧倒的な華がある。1回目の入国で普通に落ちた。


ま、まぁ緑川キャラに落ちることは想定の範囲内ですし?とか余裕ぶっこいてたけど、出国後にどうしても鳳瑛二と寿嶺二が気になるのでまた入国しなければなるまい。私のうた☆プリライフはこれからだ!